様々な学問に触れるという意味:ともさんの雑記
おばんです。
前回の記事で、割と伸びそうな題材で書いたとか記しておいたら、まったく伸びなかったともさんです。やっぱりブログは定期更新しないと読者が付かないんだなぁ(自戒)
さて、先ごろ私は休み明けの講義、どれを履修しようか考えている中でこのようなツイートをしました。
とにかく分野に囚われず様々な学びに触れたいので
— ともさん (@Traveloveliver) 2020年3月8日
大学からそれが提供されないなら、一人リベラルアーツ学環をやるしかない
軸足は自分の学部に置くとしても、デザイン、看護、食産業という弊学の要素をすべて少しづつ吸収したいんですよ
— ともさん (@Traveloveliver) 2020年3月8日
これはつまり、法学部の人間が文学もちょっと学びたいと言っているようなものであり、ごく一般的な大学生ならば通常はこのようなことはしません。興味のあるなしに関らず、そもそも自学部の講義、つまり自分の専攻分野のものでないと単位にならないからです。
単位を修得し、卒業することだけを考える大学生がほとんどです。学生や大学にそうさせているのが日本社会の構造であり、私にはそれを批判することはできません。
リベラルアーツとは
さてここで、リベラルアーツという概念をご紹介します。源流としては古代ギリシアにおけるものであり、ラテン語のliberalis(自由人)+arts(技術・学術)で、「自由人にふさわしい学び」という意味を持ちます。ここでの自由人というのは、奴隷に対を成す意味での自由人です。
私が紹介するのは源流のそれではなく、そこから着想を得たアメリカの教育におけるリベラルアーツです。
そこにはこうあります。
数学、物理学、生物学、化学、天文学などの自然科学、経済学、政治学、環境学などの社会科学、哲学、歴史学、宗教学、文学、言語学、演劇、芸術全般などの人文科学にわたる諸分野の中から様々な授業を履修し、通常、第2学年(Sophmore)の終わる時に専攻(メジャー)を選択する。
つまり、幅広い分野をつまみ食いするように学んで、その中から自分が専攻とすべきものを見つけるというのが米国のリベラルアーツカレッジなのです。これには二つの意義があります。
一、様々な分野に触れ、実際にその中に入ってみることで自分との相性がよくわかる。
日本の高等教育システムでは、入学時に「○○学部」が決まっていることがほとんどです。これは、「文系」「理系」の棲み分けがはっきりしていること、多くの学生が就きたい職業から逆算してそのために必要なことを学ぼうとしていることによるものであると考えられます。つまり、「学問」をするために学ぶのではなく、後の仕事のために学ぶのです。
もちろん、アメリカも完全にそうではないわけではありません。が、少なからず仕組みは違います。多くの大学が、リベラルアーツカレッジ同様に最初の2年は幅広い分野の授業を選ばせ、3年進級時に専攻(日本での○○学部学科)が決まります。また、ハーバード大などの名門大学では文系・理系の区別を行わないことが多いようです。そのようにすることで、様々な学問に対して自分が合う、合わないが分かります。さらに、アメリカの大学においては専攻の考え方も柔軟であり、3割の学生が大学生活中に専攻を変更したり、「ダブルメジャー」という2つの専攻を持つ学生も居るそうです。
二、学ぶ過程で様々な分野に触れることで教養が身につく
私が言いたいことはほぼこちらの方にあります。
教養、と書くと漠然とした感じがしますがつまりは「人生を生きていく上でより有利になるための知識・学び」です。仕事の中だけで役立つ物ではなく、息をして歩いている一秒ごとに役に立つものです。
逆に言えばそれは、必ず必要ではないもの。それが無くても文明社会の中では最低限の生活を送ることが可能なものでもあります。
例えば、「コーヒー豆にはアラビカ種、ロブスタ種の2つがあり、ロブスタ種はアラビカ種の1/10のコストで生産ができるが味では劣る」ということ、及び両者の味や見た目の特徴を知っていると、「このコーヒーはこのような価格で売られているが、これは妥当な価格設定だろうか」と疑うことができ、次回からよりよいコーヒーを購入することが可能となります。オレオレ詐欺を知っていると詐欺を回避できるのと同じです。
その程度の物ですが、時と場合によっては人の命を救うこともあります。(応急処置法や危険な動植物に関する知識など)
それらは様々な本を読んだり、様々な場所に行き、様々な人と関わると身につくものです。大学でも同様であり、単一の分野にしか触れないよりは、様々な分野に触れた方が教養は深まります。学問とは必ずしも深み、専門性を持って初めて役立つだけの物ではありません。少しつまんだだけでも、その中に入っていたものが例えば恋人のなだめ方、明日の弁当の中身、徒歩で行くかタクシーで行くか...などを考えるときに手助けをしてくれるのです。
また、頭の中にある情報やその分野が多ければ多いほど、未知のものに対してそれらを結び付け、結論を推測することが容易くなります。(洞察力というものかもしれない)
例えば、「落雷で家電製品が壊れることがある」ことと「遠くに積乱雲が出てるから天気がヤバい」ことの両方を知っていれば、今後近くに雷が落ち、自宅の家電製品が壊れる可能性を予測して、出かける前に電源タップを抜く等の対策を講じることができます。上ではコーヒーの分野で完結していた話でしたが、今回はそれぞれは家電に天気と違う分野の話ですが、両者があって初めて最後の結論があります。
私たち人間は、知らず知らずのうちに日常の中でそれを行い、生活を行っているのです。そうやって未知を少しづつ無くして、文明を進化させてきたのです。
いかがだったでしょうか。例えがちょっと微妙でしたが、私も教養があればもう少しマシな例えが書けたことでしょう。つまりは、「専門性を追い求めるのもいまの社会の中では重要かもしれないけど、それだけではちょっともったいないよ!」ということです。せっかく大学という場にいるのだから、自分が触れうる限りの様々なものに触れてみようと思っているというお話でした。
ライトなアニメオタクが見た4つのアニメのお話
おばんです。世は新型コロナウイルスで大騒ぎ。私も日々タイムラインにシリアスをお届けしているので苦いコーヒーに添え合わせる甘味のような記事を書こうと思いました。割と伸びそうな題材で記事を書きます。
こういう系の記事は、前は恋愛について書きましたが、久しぶりのものです。
今回は、ライトなオタクが見た数少ないアニメのご紹介。どれも面白いものでした。
そう。私ともさんはラブライブ!系を除くと実は数えるほどしか深夜アニメ作品を見たことがないライトなアニメオタクなのです。
深夜アニメは、「萌えアニメ」と言われるようなものも多い(まぁ絵柄が絵柄なので仕方ない)のですが、ラブライブ!然り、私が気に入った作品には向こうから与えられる露骨な萌え要素は殆どありません。本当に絵柄がかわいいくらい?
逆に露骨な萌え要素を投げつけてくるアニメなんて存在しているのか?と思ってしまいます。
絵柄のかわいさで人を集め、また人を遠ざけているとも言える作品たち。そんな作品を「ストーリー」で多くの人に知ってもらいたいと思うものです。
というわけで今回は、そんなアニメ知識が割と一般人寄りのオタクが、一般人の皆さんにも楽しんでもらえるのではないか、という趣旨でお送りします。一応のコンセプトは一般人向けなので、そちらの方々にウケがよさそうな順番で行きます。
1.ゆるキャン△(2018年)
昨年秋ごろからハマったのが「ゆるキャン△」。名前の通りアウトドア系の作品で、原作のコミックを映像化したものです。
あらすじとして、山梨県に引っ越してきた女子高校生”各務原なでしこ”は富士山の絶景を見るために本栖湖に向かうが、疲れからかベンチで寝過ごしてしまう。そんななでしこの前に現れた一人キャンプが趣味の少女”志摩リン”。二人の出会いが少女たちの日常を動かして行く...!
といった感じです。日常を動かすといっても怪しい、シリアスな要素は皆無です。安心してください。
作品の特徴としては、
・急激な展開が無く、永遠にほんわかとした気持ちで見ることができる
・実在する風景や建物の描写がとても繊細で行ったような気持ちになります。あと食べ物がおいしそう。
・キャラクターがかわいい。個々がちゃんとキャラ立てされていてキャラクター同士の関わり合いも見ていて心が温まります。
・現実とリンクしています。8割現実って感じ。バイクが原付だったりとか、アルバイト代でキャンプ用品をそろえるとか(980円のテントとか)、違和感なく頭にすんなりと入っていきます。
これを見た私は人生初の山梨県に行きました。というか行かせられました。それくらい「出てきた場所」に行ってみたくなると思います。海もいいけどどっちかといえば山派かな?という人には特におすすめ。見終わるころには、きっと貴方もキャンプ用品を揃えたくなるはず。
全12話。新作のショートアニメ「へやキャン△」や実写のドラマ版も現在放送中。ドラマ版も文句なしのクオリティなので、アニメに馴染みが無い方はそこから入ってみても。
2.ラブライブ!(2013年)
誰しも名前くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか?「メディアミックス作品」として始まったこのアニメは、雑誌、CD、ライブ等の展開をするプロジェクトの一部分です。
このビジュアルを見て、「萌えアニメ」と言いたくなるのも無理はありません。激しく理解します。 が、敢えて言いましょう。この作品はれっきとした「学園ものスポ根アニメ」です。野球、バスケ、バレーボール等、世に色々あると思いますが、それのアイドル版です。
あらすじ...東京の下町にある高校「音ノ木坂学院」に通う“高坂穂乃果”はある日、学校が廃校になることを知る。それを阻止するには、入学希望者を増やさなければならない。そんな中、流行していたのが学校の部活動としての「スクールアイドル」。穂乃果たちはそれに目を付け、学校の講堂で1stライブを行うが...
スポ根ものの王道である失敗、挫折、成長の人間ドラマにきっと貴方も熱い気持ちを覚えるはずです。あぁ...これが青春...と夢を追いかけてみたくなるかも。また、アニメの挿入歌とは思えないクオリティの楽曲の数々と当時は最新の技術だった3Dグラフィックを使ったキビキビと動くダンスシーンは必見。
1期と2期があり、計26話。すべて見るにはそれなりの時間を要します。でもご安心。3話のラストを見て、まだこの物語の続きを見たい!と思った貴方はきっと最後まで楽しむことができるでしょう。
3.魔法少女まどか☆マギカ(2011年)
プリキュアみたいな感じを思わせるキャラクターデザインのこちらも、深夜アニメ界では超有名な作品。業界の流れを変えたとか言われています。
あらすじ...幸せな日常を過ごしていた少女“鹿目まどか”の前に、ミステリアスな転校生“暁美ほむら”が現れます。さらに“魔女”を退治する“魔法少女”や少女と契約し、魔法少女としての使命を務めさせる代わりに、願いを一つ叶える不思議な生き物“キュウべぇ”が現れ...
正直言って、一般人にお勧めできるかというと微妙なところがあります。(このデザインでこんなこと書くとむしろ興味が湧きませんか?)どういう意味かは見ればわかります。進められないと言っても変態的な要素は一切ありませんので、その点はご安心を。
そのストーリーの衝撃は見た人に大きな爪痕を残す作品であると思います。その爪痕とは、作品を知ってよかったという気持ちか、なんでこんなものを見てしまったんだ。という思いか。ただ、彼女らの想いには間違いなく感動します。それは保証します。
どちらにせよ一見の価値ありです。ぜひチャレンジを。
作画はとても綺麗で、「魔女」のシーンはその唯一無二の世界観に引き込まれます。迫力ある戦闘シーンも必見。
この作品を見るときは、あまり下調べをせずに視聴することを強くお勧めします。
13話+劇場版があります。劇場版3部作で物語の全てを網羅出来るので、忙しい人にはそちらもおすすめ。TV版のラストは、劇場版の3作目に繋がります。
4.キノの旅(2003年、2017年)
一番のお気に入りです。
題名通り、旅のお話なのですが、私達がイメージする「旅」とはだいぶ違います。
あらすじ...各地を転々とする旅人の“キノ”とキノが乗るモトラド(バイク)の“エルメス”の旅の物語。
としか言いようがありません。
世界観としては、現在で言う都市くらいの大きさで国が存在している世界。古代ローマや古代ギリシアで都市国家とか言ってた頃に近いかもしれません。各回に〇〇の国、というような題が付き、その国に入った二人(一人と一台?)のエピソードが展開されます。それらの国は現代社会を生きる私達からすると、どこか違和感のある国であることが多く、しかしまた、一歩間違えれば私たちの世界もこうだったかもしれない、とも思わされます。なので時に社会風刺的でもあります。外から見るとかわいそうに見えても、本人たちは幸せ...など考えさせられる内容も多いです。
物語は淡々と進みます。主人公のキノも悪人ではないのですが、非常に冷淡な行動を取ることが多いです。それはつまり、旅を続けている彼らが生き残っている理由でもあります。物語上では割と簡単に人が死ぬので、そういうのが苦手な方には厳しいかもしれません。
私としては、この世界に生まれて旅をしてみたかったなー!!と強く思います。私たちが生きる世界でも、近代以前の旅はこんな感じだったかも知れませんけれどね。
原作は小説で、2003年、2017年に2回アニメ化されています。17年のものを最初に見ることをお勧めします。
そこでハマった方はぜひ原作にも。数がめちゃくちゃ出てるのでしばらくは暇つぶしに事欠かないと思います。
どうやって見るの?
以上、紹介したものを見る方法ですが、いくつかあります。「ゆるキャン△」「ラブライブ!」であれば、Amazonプライムビデオで見ることができます。契約している方も多いのでは。
4つすべてが見られるサービスで、一番のおすすめはdアニメストアです。最初の31日は無料でお試しできるとか。その期間内に解約すれば料金は発生しません。たぶん。
他にも、契約がめんどくさい!という方には、TSUTAYAやゲオのようなレンタルビデオ店に行けば置いてある作品ばかりだと思います。
それでは皆さんも、色々なものにお気をつけてお過ごしください。では。
宮城巡り40箇所完全制覇の旅 #3 大和町&富谷市
2019年12月14日 午前10時50分
...前回と出発場所が同じですが、今回もここからスタート。
宮城交通バス 大和町吉岡線 泉中央駅(1047)→大和町バスターミナル(1127)
宿...といっても民宿があるわけではない。旧宿場町だ。かつての街道(今でいう国道1,2,3,4号線のようなもの)で長距離を行き交う人々が、休んだり夜を明かしたりした場所だ。かつては宿屋もたくさんあった。
その旧宿場が、今回の旅のキーワードとなる。
今回は、路線バスの旅。それほどの距離を動くわけではないということです。路線バスで動くようなことを旅と呼ぶのはなんか新鮮。
路線バスなのでものの40分ほどで終点に到着。
大和町やいずれ登場するお隣の大衡村は、仙台北部中核工業団地が位置しており、トヨタ自動車をはじめとする製造業が多く集まっている。そのため、雇用が充実していて仙台のベッドタウンであると同時に、仙台からの逆通勤も発生する。つまり仙台から出ていく方向に朝の通勤ラッシュが起こる。なかなか珍しいことで面白いが、わたしは丁度その通勤ラッシュのただ中を通学しなければならない...
工業団地が位置するからか、財政的には余裕があるらしい。大衡村では子供の医療費がものすごく安いとか...
この新しめの庁舎もそのおかげだろうか。
余談はさておき、スタンプが置いてある吉岡宿までは、バスターミナルから徒歩で10分ほど離れている。
歩いていくと、宮城交通の吉岡営業所がある。本当はここまで乗ってこられたのだが、庁舎撮りたさに1駅前で降りてしまった。
仙台鉄道。かつて存在した鉄道路線は軽便鉄道という簡易的な方式の鉄道で、仙台の中心部から現在の大崎市古川までの44kmを結んだ。その途中、ここ吉岡も沿線となったのだ。全線が開業したのは昭和4年(1929年)のことだ。
↓以下、関連情報が載っているサイトを紹介
そんな仙台鉄道だったが、バス・トラック輸送の台頭、度重なる台風被害などにより昭和35年(1960年)に運航を終了し、他いくつかの鉄道会社とともに宮城バス(現在の宮城交通)が設立された。
さて、到着したのは吉岡宿本陣案内所。なんだか人が多いように見受けられるが...それについてはまた後ほど。
4つ目のスタンプ。え?まだ4つだったんですか?はいそうです。
ここで伏線を回収。先ほど外が混んでいた理由だが、この日はお祭りが開かれていた。この置き物が関係している。
この日だけ近隣の神社に奉納されるこの変わった形の飴は、島田飴といい、文金高島田という女性の髷(髪の結い方)を模しており、これを手に入れると翌年に良縁に恵まれるという。(大和町HPより引用)
なぜ髷の形を模すようになったのか、気になる方は上のHPを見てみてください。
私が行った時にはもう飴は売り切れでしたが縁結びと関係している神社なので、実際に行われるお祭りも縁結びと関係します。
その年の実際の花嫁をはじめとして、和装の人々が旧宿場を練り歩くのです。
時代とともに景色は変わってしまっても、変わらないものもある。近代にタイムスリップしたかのようで宿場町の光景が目に浮かぶ。
でもやっぱり私はLTEが飛んでる時代の方がうれしいですね
もう少し歩く。
明治時代からありそうな体育館(休憩所)でおしるこを食べているとラプラスを発見。
後から聞いたが、この体育館は現役で武道場などに使われているらしい。なんだか浪漫のあるデザインだ。
と、まあこんな感じだ。かつての趣を残す大和町の旧宿場だった。実は某大学も大和町にあるのだが、同じ町でも普段見ている景色とは似ても似つかない。それだけ広いという事か。
宮城交通バス
あけの平経由 泉中央駅行
吉岡上町(1348)→富谷(1403)
富谷とは
富谷市(とみやし)は、仙台市と南端を隣接する宮城県中部の市。かつては人口1万に満たない町だったが、仙台の住宅需要が溢れていた1970年代から、仙台へのアクセスが良い地域にて複数の新興住宅地の開発により人口が爆発的に増加。現在は人口増加率が全国の市区町村で7位である。住民の平均年齢40.8歳(平成27年国勢調査より)と東北で随一の低さ。平成28年に市制に移行し、現在の人口は約5.2万人。
先ほどの案内の写真の場所から少し歩いた先に「富谷宿」はある。元々は呉服屋として建てられた蔵を、現在はこの周辺の案内所、地場産品の販売所の役割をしている。
店内を見渡していると、気のよさそうなおばあさんが奥から出てきてくれたので、色々と話を伺う。聞くと、この地に暮らしてかなり長いようだ。先ほど、大和町の入りで登場した「仙台電鉄」の話もしてくれた。このあたりにも駅があり、「軽便っこ」と親しまれていたらしい。
また、ここ数十年で富谷にあった目まぐるしい変化。冒頭で書いたように、現在は人口5万の市だが、そんなことになるとはみじんも思わなかったという。
コーヒーとブルーベリーかりんとう?を頂いた。何も言わないのに出して頂いた。ブルーベリーかりんとうは思っていたよりよほど美味しかった。
その後、”このあたりでランチしたいんですが”と聞くと、近くにそば屋さんがあるよ~と教えてもらった。
このなんとも味のある「そば処 さくら」さん。謎サザエさんはなんなんだ...
ちょっとだけ機械の知識があるので、このアンティークは昔のラジオであるとわかった。それにしてもすごい数だ。
ご主人に聞くと、昔からコレクションしてきたものだという。真空管とか、それくらいの時代のものだ。(戦前のとかもあった)
事前情報皆無だったことを考えるとこのコレクションに出会えたのはすばらしい巡り合わせだった。
なんとこれで1000円もしない。味もおいしい。ケーキは自家製だというし、サービスのコーヒーも頂いた。冗談みたいな価格設定だった。あの辺でお昼にするときは是非また行きたいお店となった。
さて、本題のスタンプだ。富谷市のスタンプは富谷市まちづくり産業交流プラザ(通称TOMI+)というところにある。
新しい建物。少し学校のような雰囲気がある。今回もそうだが、郊外の町に行くと、思いのほか新しい建物が多くあることを気づかされる。特に公共の施設。役所とか病院とかも新しいことが多い。
さて、これでノルマを達成...と思っていたら急に雲行きが怪しくなってくる。慌てて雨雲レーダーを見てみると...
職員さんに、「このあたりで傘を買える場所は....」というなんとも無理難題を押し付けると、もしかするとコンビニにあるかも知れませんね...との回答。あ。さっきのデイリーヤマザキか。
一途の望みを託し、コンビニへ。セブンでもファミマでもなくデイリーヤマザキがあるというのもちょっと宿場っぽい。どの辺がと言われると答えに詰まるが。
入店して、傘があるかどうか伺う。うちでは扱っていないんですよ...
そりゃそうか。ここはビジネス街でもなんでもない。雨が降り出しても困る人はそんなに居ないだろう。じゃあ仕方ない...と思っていると
「100円ショップの傘ならあるんですけど...」
!?
なんと、ここはデイリーヤマザキなのに某有名100円ショップ、セ〇アの傘が出てきたではないか。
どうやらお店の人用に、と買っていた傘だったようだ。
ぱっと出の旅人にそんなものを譲ってくれるホスピタリティに感謝しつつ正規の価格で購入。
あやうくびしょ濡れになるところだったが、セーフ。この後バスで泉中央まで戻った。
今回の旅はこれにて終了。旧宿場のかつての賑わいに想いを馳せながら今を見て歩き、思わぬ出会いに溢れる旅となった。
追記(2月12日(水))
この記事の元ネタになった旅をしてから、もうじき2か月が過ぎようとしています。光陰矢の如し...じゃなくて期末考査とか色々あったのはまあ事実ですが、いくらなんでも遅すぎます。完全に私の怠惰です。
さて早や2月に入りまして(スタンプラリーの期日は2月28日)、進捗はまだ全体の1/4といったところ。果たしてゴールを迎えることはできるのでしょうか。素より忙しさと休日の関係を考えるとほぼ2月に回るつもりだったとは言え、これから平日はほぼ毎日旅をすることになります。なのでブログの更新もできる限り毎日行うつもりではあります。つもり(重要)
この記事の読者の皆様に置かれましても、急加速していく旅の展開にご期待頂きたいところであります。
それでは、引き続きよろしくお願いいたします!
前回(#2)
次回(#4)
美郷町&涌谷町
鋭意製作中...
※施設内の写真撮影は撮影可能場所にて、或いは撮影の許可を得て行っております。
宮城巡り40箇所完全制覇の旅 #2 宮城プチグルメ旅
今日の旅はゲストがやってくる。
ご紹介しよう。この企画最初の犠牲者はともさんのゆかいな仲間1号こと「ゆーろ」ちゃんだ。
高校の後輩である彼女との出会いは高校時代に「Twitterやってますかぁ?」と聞かれたところから始まる。長いので割愛。(ゆろさんごめんなさい)
今回は、いわゆる「サイコロの旅」成分をちょっぴり混ぜた宮城のグルメを巡る旅。
ゆーろに最初にどうしても食べてもらいたいものがあったのでそれが手に入る場所まで移動。
青葉通り沿いのバス乗り場から、紫色のバスに乗車。このあたりの交通に詳しい人ならばここで行き先を理解する人もいるだろう。
タケヤ交通 仙台西部ライナー かわさきまち行
仙台駅前(1030)→秋保温泉・佐勘前(1107)
なんでひらがななんだろう。
仙台の奥座敷(と呼ばれる)、秋保温泉郷に到着。週末になると仙台から泊まりに来る人も多い。
県民の皆さんはもうお分かりだろう。今日のテーマがグルメの旅ならば、目的は「さいち」のおはぎだ。
え?なんでおはぎが名物なんだって?
さいちのおはぎとは
秋保温泉にある、地元のスーパー「さいち」。これだけ見たらよくあるチェーン店でないスーパーなのだが...
【宮城名物】こんなに爆売れする「おはぎ」は初めて見た / 秋保温泉「主婦の店 さいち」 | ロケットニュース24
始めは本当にただの地元のスーパーだった。しかし、そこで売られているおはぎがおいしい、と仙台市内を中心にじわじわと好評が広まっていった。
驚くことなかれ。このおはぎを買い求めて宮城県外から来る人がいる。
このおはぎの一体何が人を引き付けるのか。
このおはぎはおいしい。確かにおいしい。具体的に言えば餡の甘みが絶妙だ。
しかし、それで県外から人が来るのだから驚きだ。
味がおいしいのは間違いないわけだが、この世にも珍しい「県外から人を呼ぶおはぎ」を一目見(食べ)ようと県外から人がやってくるのだろうと思う。(?)え、パラドックスになるって?
「主婦の店」のおはぎ。正直それだけでなんだかおいしそうな気がする。
入店して少し進むと、おはぎがずらっと並んでいる。本当に並んでいる。客の量も尋常ではない。2個入り、3個入り、6個入り、10個入り(!)などがどっさりと陳列されているが、この光景が見られるのも午前中のうちだ。と言うのも、午後になると売り切れてしまうのだ。どっさりと陳列されているのに。(小泉進次郎並感)
私の前にレジに並んでいた人は10個入りをカゴいっぱいに買っていた。おはぎで錬金術でもするのか。
おはぎを買い、少し歩くと秋保・里センターに到着。秋保温泉の観光案内所的な役割のここでは、土日祝日には足湯に浸かることができる。他にもかつて走っていた秋保電鉄の資料が展示されていたり、地元のハンドメイドマーケットみたいなのをやっていたりする。食べたことはないが、レストランのドリアがおいしいらしい。
椅子に座って、買ったばかりのおはぎを食べる。先ほどまで話題に上がったあずき以外にも様々な味がある。写真は期間限定・まさかの納豆味だ。
ゆーろ「納豆ごはんだ」
完全においしい納豆ごはんだった。ネギがいい仕事をしている。
そして足湯である。足湯もブレずにスーツ(どちらかといえばカジュアル寄りだけど)。足湯をどう写すかすごい苦慮していたら、向かい側にいた親子連れが写真を撮ってくれた。これもまた出会いである。さっきまでおはぎを食べながら(手の先がつめたいなぁ)と思っていたのに、足湯に入っていたら手まで寒くなくなった。不思議なものだ。
使ってください的なタオルが置いてあったのでそれで足を拭いて出る。
ゆーろ「わたし水虫じゃないから大丈夫ですよ」
この里センターの裏側には、磊々峡(らいらいきょう)という渓谷がある。秋保温泉のひとつのビュースポットだ。
里センターの前には、謎のすしざ○まいポーズのむすび丸がいた。手作り感いっぱい。
さて、そろそろ勘のいい人はお気づきだろうか。
そう、ここまで宮城巡りとか、スタンプラリーとかいう単語が一切登場していない。
はい。このまま終われるわけはありません。
賽を振る
グルメ旅とはいえ、スタンプは押さなければならない。次の目的地はどうでしょうよろしく、サイコロの気まぐれで決定します。
ともさん「1(もっとも遠い)が出たら企画的にwwwwおいしいんだけどwwwwwww」
出目は...1!1の亘理町ですね〜!wwwwwww
— ともさん (@Traveloveliver) November 30, 2019
ゆーろちゃんはこれから亘理に連行されることとなりました!!wwwwwww pic.twitter.com/xSzPa8MyrD
ゆーろ「よかったですねぇ(暗黒微笑)」
。
かくして、我々ははらこ飯といちごを求めて秋保温泉をあとにし、県南、福島との県境まで僅かの亘理町へと向かうこととなった。
タケヤ交通 仙台西部ライナー 仙台駅前行
秋保・里センター前→仙台駅前
ダイヤ改正で時刻がわからなくなりました
到着。バスの中は特になにもなかったので割愛
仙台駅の6番線から、常磐線に乗車。来年には全線で運転再開らしいですね。
また上野行き(品川行き?)の特急が見られるのが楽しみです。ちょっとゆとりのある東京への移動の、新しい選択肢になりますね。
亘理駅に到着。
いちごがとても有名。某大学との連携で開発されたいちごワインなんてものもある。宮城県産とちおとめ()の一大生産地だ。
あとはこれから食べに行くはらこ飯とほっき飯という丼ものが有名。
はらこ飯とは
というキャプションをつけようかと思ったがやめた。こればかりは見てもらうのがいちばん早い。
と、いうわけで駅から10分ほど歩いて到着したのはこちらの「与香郎寿司」。
※撮影の許可を得ています
お座敷に通される。木のにおいとストーブのにおい。とても落ち着く。
私→はらこ飯
ゆーろ→鉄火丼
をそれぞれ発注。
ゆーろはイクラが嫌いらしい。最初は(はらこ飯がなんたるかを明かさずに)頼ませようとしていたが、すぐ横に置いてある写真を見て「あ!」 間一髪。
イクラが嫌いな人って一定数いますね。生臭さが嫌だと言われてると、(わかる)と思った、ちゃんとした良いイクラはほとんど生臭くないんだ...!
これがはらこ飯だ。宮城県外の人知らないの...?と思うけれど、どうも私の経験上はそうらしい。鮭といくらを使ったからはらこ飯、という単純な話。親子丼じゃだめだったのか
鮭の身の方は炊き込みご飯の具材として入っており、その上からイクラを乗せる。鮭の出汁がごはんに効いていておいしい。もはやおいしさの半分くらいはその出汁のお陰なのではないかと思っている。秋になると宮城県のコンビニでははらこ飯おにぎりなんてモノが売られていたりもする。
案の定、このイクラは生臭くなかったです!
見てわかる通りこちらも新鮮だったようです。さすが港町。というかひときれ貰いました。後輩にたかるヤツ。
満腹でした。
ゆーろ「もう食えないと思うけどいちごは食えるんですよ、きっと。」
いよいよ旅は終盤へ。先ほどははらこ飯もいちごも、どちらも亘理とざっくり書きましたが、実は厳密には駅が違います。それってYO!って言いたくなる気持ちはわかりますが亘理なのです。隣の山元町です。
JR常磐線・普通 原ノ町行 亘理(1508)→坂元(1525)
常磐線、南へ行く。
坂元駅に到着。
なんか行くぜ!東北とか入れたらJRの広告に使えそうな(大げさ)エモい写真が撮れたので一人で盛り上がっていた。やっぱり一眼レフは侮れない。
マンホール。めちゃくちゃ駅前にあったのだが、それをスルーしてそこら中探しまわった挙句発見。これが後に悲劇を生む。
ここでのスタンプの設置場所となっているのが、駅を出てすぐのやまもと夢いちごの郷。道の駅的な感じで地場産品を販売している。
亘理や山元町ではイチゴ栽培が盛んで、東北一の生産量を誇る。震災後、一時は生産量が落ち込んだが現在は震災前とほぼ同じ水準となっている。
主な品種は「とちおとめ」「もういっこ」。春になるといちご狩りが盛況する。
栃木出身の知人が仙台を訪れた際、スーパーに並ぶ「宮城県産とちおとめ」に絶望していたというちょっとかわいそうなエピソードもある(?)
ここには、本格的なカフェ設備などは無いのだが、ちょっとしたスイーツを扱うコーナーがある。
果肉がかなり入っていてみずみずしい。とてもよかった。産地でものを食べるとおいしい気持ちになるのか、それとも本当においしいのか。それはわからないがとにかくおいしい。駅から近く、気軽に寄れるので是非。
…と余裕ありげに書いてあるが、実はこのジェラートを受け取った時点で帰りの列車の発車時刻まで7分ほどしかなかった。
なんだそのどっかの旅人みたいなポジティブシンキングは...と思いながら味わって食べたいジェラートを口に放り込む。
猛ダッシュ。どうしていつもいつでもこうなるんですか。
JR常磐線・普通 仙台行 坂本(1555)→仙台(1647)
旅をすると、夕焼けや青空が妙に愛おしく思えることがあります。あの日あの時出会ったあの街にも、同じ空が見えている気がするからかな。とかキザっぽいことを書いてみる。
本日はこのへんで終了。次回は大和町に行きます(ネタバレ)というかもう収録済みです。
押したスタンプ 3/40(山元町)
巡ったマンホール 3/15(山元町)
\そんなペースで大丈夫か/ \大丈夫じゃない、問題だ/
出演・マグロの切り身提供:ゆーろ (@kindeuro) | Twitter
前回(#1)
次回(#3)
宮城巡り40箇所完全制覇の旅 #1 石巻&野蒜築港
2019年11月25日 午後2時 JR仙台駅
いつもの仙台駅から、この40箇所制覇の旅の記念すべきスタート。今日の目的地は宮城県で2番目の人口規模を持つ石巻。途中で野蒜(のびる・東松島市)に立ち寄ります。どちらもスタンプの設置場所となっています。
ちなみに、仙台駅のオブジェ(写真右下の黒いやつ)は、場所が場所なだけになかなか見向きされないがなかなか著名な作家が制作したものだそう。(美術の講義で聞きました)
乗り込むのは仙石東北ライン・快速の石巻行。
震災後、仙石線の快速列車は塩釜まで東北本線を経由し、高城町から仙石線に合流するようになった。これによって仙台ー石巻間の所要時間は10分ほど短縮されることとなった。遠距離の利用と近郊列車としての仙石線を分けて混雑を和らげる狙いがあるのかな。
ふたつの路線は電気の方式が違うので、都合上ディーゼルエンジンの電車が走ります。
仙台(1416)→野蒜(1452)
野蒜駅に到着。駅のホームの後ろに海が見えていい眺め。これだけでも来た甲斐があったな。
野蒜でのスタンプの設置場所は奥松島イートプラザという観光案内所のようなものらしい。
※撮影の許可を頂いております。
中に入ると、早速スタンプを発見。記念すべき1個目だ。記念すべき1個目の写真を撮り忘れた
土産物コーナーを見渡すと、こんなものを見つけた。
ラプラスのマンホールを探すヒントになるし、クリップが付いてくるということで購入。
建物の外に出て少し歩くとそのマンホールを発見。
さて、石巻に行こう...と思っていると、Twitterのフォロワーからもう少しで行くので待っていてほしいとのメッセージが。
待っているとやってきたのはつゆりという男。(#0の最後の写真を撮影してくれた人です。)聞くとなんと野蒜築港の跡まで連れて行ってくれるらしい。講義とかで聞いたことはある名前だが、自動車じゃなければ行けない場所だ。ありがたい。
野蒜築港とは。
当時の代表的貿易港であった長崎・横浜港に先んじて、国家プロジェクトとしての野蒜築港が明治11年にスタートしました。難工事の末、4年後に内港地区が完成、引き続き国際港を目指して外港地区への展開が期待されていた矢先に、台風が直撃しました。この災害を契機に、政府は、技術的・財政的に東北への大規模な港湾の建設を断念しました。(国土交通省 東北地方整備局 塩釜湾港・空港整備事務所HPより引用)
つまり、横浜より先に、大規模な湾港の建設が宮城県に計画されていたのです。横浜のほうが台風来そうな気がするけどなぁ。おのれ台風。
その明治時代の夢の跡が野蒜築港跡というわけです。
確かに、周りに建造物さえあれば横浜にもなり得そうな大きさの湾港だ。しかし、いまはただ港の形があるだけ。儚い。
いままで20年間知らなかったけれど、宮城県にこんな場所もあるんだなぁと初回にして感銘を受ける。案内してくれたつゆりくんに感謝。
天気がよければ単純に眺めも良いので、興味がある方は是非一度足を運んで明治宮城の夢を感じてみては。
車から降ろしてもらったのは仙石線の鹿妻という駅。使うのは初めて。
と、ここで事件が発生!
列車が遅れるだけならまだいいのだ。この列車は16時50分に石巻に到着するはずだったのが7分遅れ。
石巻のスタンプがあるのは駅の横にある市役所。それを押せるのは17時までだ。
お分かりだろうか。
そう、市役所が閉まるまでに間に合わない公算が出てきたのだ。
頼むぞ...と思いながら遅れてきた列車に乗車。
JR仙石線 普通・石巻行 鹿妻(1630)→石巻(1651)
駅を出て、爆走。石巻市役所に駆け込む。いつも走っている気がする。旅が下手なのは相変わらずか。
ギリギリセーフだ。無事、2つ目のスタンプを押すことができた。
私が旅をすると、何故に時間の余裕が無くなってしまうのだろうか...
さて、無事に目的を果たした私には、石巻に来たらどうしても行ってみたかった喫茶店があった。
「マンガッタンカフェ えき」というその喫茶店は石巻駅に直結されており、改札内、駅の外の両方から入店することができるという面白い構造のお店だ。
地元のコーヒー店が営んでおり、石巻ブレンドや支倉ブレンド(石巻に記念館がある、支倉常長に由来する)などといった、オリジナルブレンドが味わえるという。
私は何回も石巻を訪れているが、時間が足りなかったり営業が終わっていたり、このお店に入れたことがなかったのだ。
※撮影許可を頂いております。お茶目な店員さんが「良く書いてくれたら載せていいよー!」
店内を見渡すと、いろいろなお菓子やお土産が売られている。その中でも私が注目したのは、何気なくそこにあった「かきあめ」だ。
文字通り牡蠣のエキスが使われているこの飴は、松島や石巻に行くと必ず買っていたほど好きだった。(好みはあると思います)
しかし、2011年の震災以降はめっきり見かけなくなった。もう二度と見られないのだろうと思っていた。いずれあの味も忘れてしまうのだろうと思うと寂しかった。
しかし、その「かきあめ」が日常にひっそりと佇んでいたのだ。もしかすると気づかないかもしれないほどに。聞くと、このお店に関係している方が、あの飴の味を知る人々に何度も試食を行い、以前に近い味に合わせて復活させたのだという。
思わぬ再会と、その出会いをもたらしてくれたこの旅に感謝したい。
コーヒーは例の支倉ブレンドだ。苦みが強めでおいしい。
パンはかなーり厚切り(4枚切りより厚そう)。あまり食べない人だとこれで十分かも知れない。
駅のホームや人の往来を眺めながらコーヒーを頂けるカフェはとても珍しい。石巻に行く人も、旅の途中で駅を利用する人も、立ち寄ってみてはいかがだろうか。
念願のお店に入り、懐かしい味との再会も果たしたところで本日の旅は終了。
JR仙石線(仙石東北ライン直通) 快速・仙台行 石巻(1859)→仙台(1956)
企画・移動提供:つゆり
前回(#0)
次回(#2)
宮城巡り40箇所制覇の旅 #0 旅立ち
おばんです。ともさんです。
#1の旅に出向く直前、仙台駅の在来線の待合室でこれを書いています。
改めてこの旅の企画の説明をしておくべきであろう、と考えたのです。
ポケモンと宮城県がタッグを組んで企画された「ラプラス+宮城巡り」というディスティネーションキャンペーン(観光客を招致するキャンペーン)。
その一環として開催されているのが、「宮城巡りスタンプラリー」である。
“スタンプラリー?どうせ仙台の街中と松島、秋保温泉あたりをモデルコースにして1日で回れるようにできてるやつでしょ?”とか考えたそこのあなた。
それは違う。
グーグルマップにピンを打ち込んでスタンプ設置個所を並べるとこうなった。
40箇所あるが、仙台市街にはなんと2つしかない(!?)私も、最初見たときは正気か?と思った。それどころか、ほぼ宮城全土にスタンプが網羅されている。意味が分からない。一日で回ることなど、絶対に不可能だ。
このスタンプラリーは宮城県としてそれだけ「本気」のものであるのだ。
公式が病気こんなにもやる気に満ち溢れているならば、宮城県の旅人として応えねばならぬ。
そう考えた私はいたってシンプルな決断をした。
40箇所、全部回ろう
ここに来て宮城を歩くワケ
私は、自分で言うのも変な話だが、この年齢にしてはかなり日本全国を旅してきたと思う。それに比例して各地の地理的、文化的な知識もある程度はある。しかし、ある時(10月の始め、講義を受けていたら)思ったのである。
宮城県のことをそれほど知らなくないか?と。
北海道に行き、北陸に行き、関西に行き...をしている私も、栗原(宮城県北西部にある市)に行ったことはない。一度もない。
そう、私は宮城県のことをそれほど知らなかったのだ。だからもう少し知ってみたい、と思った。そんなことを思っていたら舞い降りたのがこのスタンプラリーだった。乗らない手はなかった。しばらくは県外に出るのをやめることにした。
この企画の概要を説明します。
↑のスタンプラリー台紙には、40個のスタンプを押すことができます。(本当にそんなことをする人間がいるかはともかく)
その台紙を、宮城県の各地にある40種類のスタンプすべてで埋め尽くすことがこの旅の目標です。期間は、台紙にもあるように2020年2月28日まで。
それ以外に制限事項は特にありません。時にはいつものように一人で、そして時には色々な人を巻き込んで旅をしていこうと思っています。すでに話をつけている相手も何名か居ますが、もしともさんと旅がしたい、という方が居るならばぜひとも名乗り出てくれると嬉しいです。
目標そのものはスタンプ台紙を埋めることですが、その過程で出会った海、山、様々な景色、もの、食、そして日ごろはなかなか見えにくい私の旅の様子を皆様にお伝えすることができればなおよし、と思っています。
この旅を終えるとき、宮城県への思いが変わっているのか、はたまた変わらないのかはまだ分かりません。しかし、旅が心躍るものであることに変わりはないから。
まもなく、出発です。
2019年11月25日 野蒜築港跡にて
撮影:つゆり(@Aikyan_tech)
次回(#1)
https://traveloveliver.hatenablog.com/entry/2019/12/01/000806
【緊急】台風接近、ともさん的災害の備えいろいろ(ライフライン編)
挨拶は割愛させていただきます。やばそうな大型台風が接近ということでみなさんにも防災意識を高めていただくいいきっかけだと思い、これを書いています。
あしたも1限からですけど、台風が迫ってから公開してもしかたないので...
!ライフライン切れ対策!
防災の基本中の基本ですね。
だいたいは電気、水道、ガスがとまることへの対策です。あ、最近はインターネットも「第4のライフライン」なんて言われたりしてたりしてなかったりしますけど。
①まずはライフラインの王者、電気ですけど電気に関しては止まってしまっては基本的になす術ありません。が、部分的にはどうにかなるモノもあります。それが私の得意なスマートフォン周りです。
まずはモバイルバッテリーですね。皆さん持ってらっしゃると思いますが、あなたのバッテリーの容量はおいくつでしょうか。そこは意識せずに使っている方も多いかと思います。
モバイルバッテリーの容量を表すのが、商品名に載っている数字です。数字のあとにmAhと続くやつです。上のやつは10000あります。これはiPhoneだとだいたい4−5回くらいフル充電できる大きさになります。お手持ちのバッテリーをよ〜く見てみてください。どこかに書いてあるはずです。
ともさん的には停電した際には、この値が10000程度は欲しいと考えます。5000や3000などのモノもあるのですが、10000で4−5回とすると、数日の停電を考えると少し心許ないですよね。昔に比べて大変安く、3000円もあれば手に入ります。(わたしが小さい頃、上の値が1000のバッテリーを2000円くらいで買いました) 普段使いしても便利です。大変おすすめです。
②水不足にはミネラルウォーターを1箱備えるべし
水道が止まるとこわいですね。水がなければ人類は生きられません。
人間にとって、水分はだいたい1日に3L、飲み水で2L程度必要と言われています。
今こそミネラルウォーターの箱を備えるべきです。スーパーでよく見かけるあの箱には、2Lのお水が6本入っています。12Lです。つまり1人が4日間生きるだけの水があります。トイレとかもっと複雑な問題もありますが、水道において何よりもまず重要なのは飲み水です。
料理やコーヒーを淹れるのにちょっと美味しいお水が欲しいな、と思えば日ごろから使うこともできます。一石二鳥です。
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これもAmazonに頼めばご丁寧に戸口まで運んでくれます。ヤマト運輸さんありがとう!日本の暮らしはあなたたちが支えt
....Amazonのお水は9本入りのものが多いみたいです。多いに越したことはないですね。
③ガスは自分のおうちがなにガスなのか確認しよう
なにガスってなんだよ、ガスはガスだろ。、、、とかって言われちゃいそうですけど厳密にはガスにも種類があるんです。中身はだいたい同じなんですけどどうやっておうちまで持ってくるかが違います
ひとつは都市ガス。これはいわゆる「ガス局」とかが地下のパイプを通して提供しているものです。ガス漏れだー!工事をやっているのはこれが漏れているからです。
もうひとつはプロパンガス。LPガスとも言います。これはおうちの外にガスタンクを置いてそこから供給するスタイルです。
見分け方はいくつかありますが、ガス漏れの警報機が天井の近くにあるなら都市ガスです。都市ガスは漏れると上の方に行くのです。あとガス料金のお知らせに「◯◯ガス局」とある場合も都市ガス。
逆に、ガス漏れの警報機が下の方にあればプロパンガスです。あとはおうちの外にタンクがあるので割とわかりやすいと思います。プロパンの場合、いたる所(ガスメーターとかガス管とか)にLPGと書いてあったりもします。
で、長くなりましたが。災害の時にまずいのは「都市ガス」です。いわゆる「ガスが止まった」というものはこれです。
逆にプロパンはタンクが横にあるので、余程のことがない限りはガスが止まる心配は低いとも言えます。ガスコンロが電池式(だいたいはこれです)ならば、停電していても熱源を得ることができるでしょう。
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災害時には止まってしまうかもしれない都市ガスユーザーの皆さん。(IHの人もね!)熱源は大事ですよ!お湯が沸かせれば、とりあえず蓄えてた水でカップラーメンくらいは作れるかもしれません。
そんな皆さんに向けて1家に1台おすすめしたいのが、カセットガスコンロです。もしかするとご家庭によればもうあるよ、という場合もあるかも知れません。
よくスーパーで見かけるガスの缶詰め?的なやつ。カセットガスと言いますがあれをセットして使います。火力はなかなかあります。大きめの鍋ですき焼きとか作れます。そう。災害じゃなくてもテーブルの上で料理をする、というパーティグッズ的使い方もできるのです。
プロパンの方も、あって損はないかも知れません。これとカセットガスを3〜5缶くらいは備えておきましょう。1缶でだいたい1時間半くらい火を起こせます。
室内で使うときは忘れずに換気をしましょう。せっかく生き延びたのにCO中毒で死にますよ。
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本当はもっと色々書きたいことがあるんですけど、もう3千文字に差し掛かりそうなのとそろそろ寝なければならないので今日のところはこのあたりで。
続編はあるかも知れません。備えあれば憂いなし!