宮城巡り40箇所完全制覇の旅 #3 大和町&富谷市
2019年12月14日 午前10時50分
...前回と出発場所が同じですが、今回もここからスタート。
宮城交通バス 大和町吉岡線 泉中央駅(1047)→大和町バスターミナル(1127)
宿...といっても民宿があるわけではない。旧宿場町だ。かつての街道(今でいう国道1,2,3,4号線のようなもの)で長距離を行き交う人々が、休んだり夜を明かしたりした場所だ。かつては宿屋もたくさんあった。
その旧宿場が、今回の旅のキーワードとなる。
今回は、路線バスの旅。それほどの距離を動くわけではないということです。路線バスで動くようなことを旅と呼ぶのはなんか新鮮。
路線バスなのでものの40分ほどで終点に到着。
大和町やいずれ登場するお隣の大衡村は、仙台北部中核工業団地が位置しており、トヨタ自動車をはじめとする製造業が多く集まっている。そのため、雇用が充実していて仙台のベッドタウンであると同時に、仙台からの逆通勤も発生する。つまり仙台から出ていく方向に朝の通勤ラッシュが起こる。なかなか珍しいことで面白いが、わたしは丁度その通勤ラッシュのただ中を通学しなければならない...
工業団地が位置するからか、財政的には余裕があるらしい。大衡村では子供の医療費がものすごく安いとか...
この新しめの庁舎もそのおかげだろうか。
余談はさておき、スタンプが置いてある吉岡宿までは、バスターミナルから徒歩で10分ほど離れている。
歩いていくと、宮城交通の吉岡営業所がある。本当はここまで乗ってこられたのだが、庁舎撮りたさに1駅前で降りてしまった。
仙台鉄道。かつて存在した鉄道路線は軽便鉄道という簡易的な方式の鉄道で、仙台の中心部から現在の大崎市古川までの44kmを結んだ。その途中、ここ吉岡も沿線となったのだ。全線が開業したのは昭和4年(1929年)のことだ。
↓以下、関連情報が載っているサイトを紹介
そんな仙台鉄道だったが、バス・トラック輸送の台頭、度重なる台風被害などにより昭和35年(1960年)に運航を終了し、他いくつかの鉄道会社とともに宮城バス(現在の宮城交通)が設立された。
さて、到着したのは吉岡宿本陣案内所。なんだか人が多いように見受けられるが...それについてはまた後ほど。
4つ目のスタンプ。え?まだ4つだったんですか?はいそうです。
ここで伏線を回収。先ほど外が混んでいた理由だが、この日はお祭りが開かれていた。この置き物が関係している。
この日だけ近隣の神社に奉納されるこの変わった形の飴は、島田飴といい、文金高島田という女性の髷(髪の結い方)を模しており、これを手に入れると翌年に良縁に恵まれるという。(大和町HPより引用)
なぜ髷の形を模すようになったのか、気になる方は上のHPを見てみてください。
私が行った時にはもう飴は売り切れでしたが縁結びと関係している神社なので、実際に行われるお祭りも縁結びと関係します。
その年の実際の花嫁をはじめとして、和装の人々が旧宿場を練り歩くのです。
時代とともに景色は変わってしまっても、変わらないものもある。近代にタイムスリップしたかのようで宿場町の光景が目に浮かぶ。
でもやっぱり私はLTEが飛んでる時代の方がうれしいですね
もう少し歩く。
明治時代からありそうな体育館(休憩所)でおしるこを食べているとラプラスを発見。
後から聞いたが、この体育館は現役で武道場などに使われているらしい。なんだか浪漫のあるデザインだ。
と、まあこんな感じだ。かつての趣を残す大和町の旧宿場だった。実は某大学も大和町にあるのだが、同じ町でも普段見ている景色とは似ても似つかない。それだけ広いという事か。
宮城交通バス
あけの平経由 泉中央駅行
吉岡上町(1348)→富谷(1403)
富谷とは
富谷市(とみやし)は、仙台市と南端を隣接する宮城県中部の市。かつては人口1万に満たない町だったが、仙台の住宅需要が溢れていた1970年代から、仙台へのアクセスが良い地域にて複数の新興住宅地の開発により人口が爆発的に増加。現在は人口増加率が全国の市区町村で7位である。住民の平均年齢40.8歳(平成27年国勢調査より)と東北で随一の低さ。平成28年に市制に移行し、現在の人口は約5.2万人。
先ほどの案内の写真の場所から少し歩いた先に「富谷宿」はある。元々は呉服屋として建てられた蔵を、現在はこの周辺の案内所、地場産品の販売所の役割をしている。
店内を見渡していると、気のよさそうなおばあさんが奥から出てきてくれたので、色々と話を伺う。聞くと、この地に暮らしてかなり長いようだ。先ほど、大和町の入りで登場した「仙台電鉄」の話もしてくれた。このあたりにも駅があり、「軽便っこ」と親しまれていたらしい。
また、ここ数十年で富谷にあった目まぐるしい変化。冒頭で書いたように、現在は人口5万の市だが、そんなことになるとはみじんも思わなかったという。
コーヒーとブルーベリーかりんとう?を頂いた。何も言わないのに出して頂いた。ブルーベリーかりんとうは思っていたよりよほど美味しかった。
その後、”このあたりでランチしたいんですが”と聞くと、近くにそば屋さんがあるよ~と教えてもらった。
このなんとも味のある「そば処 さくら」さん。謎サザエさんはなんなんだ...
ちょっとだけ機械の知識があるので、このアンティークは昔のラジオであるとわかった。それにしてもすごい数だ。
ご主人に聞くと、昔からコレクションしてきたものだという。真空管とか、それくらいの時代のものだ。(戦前のとかもあった)
事前情報皆無だったことを考えるとこのコレクションに出会えたのはすばらしい巡り合わせだった。
なんとこれで1000円もしない。味もおいしい。ケーキは自家製だというし、サービスのコーヒーも頂いた。冗談みたいな価格設定だった。あの辺でお昼にするときは是非また行きたいお店となった。
さて、本題のスタンプだ。富谷市のスタンプは富谷市まちづくり産業交流プラザ(通称TOMI+)というところにある。
新しい建物。少し学校のような雰囲気がある。今回もそうだが、郊外の町に行くと、思いのほか新しい建物が多くあることを気づかされる。特に公共の施設。役所とか病院とかも新しいことが多い。
さて、これでノルマを達成...と思っていたら急に雲行きが怪しくなってくる。慌てて雨雲レーダーを見てみると...
職員さんに、「このあたりで傘を買える場所は....」というなんとも無理難題を押し付けると、もしかするとコンビニにあるかも知れませんね...との回答。あ。さっきのデイリーヤマザキか。
一途の望みを託し、コンビニへ。セブンでもファミマでもなくデイリーヤマザキがあるというのもちょっと宿場っぽい。どの辺がと言われると答えに詰まるが。
入店して、傘があるかどうか伺う。うちでは扱っていないんですよ...
そりゃそうか。ここはビジネス街でもなんでもない。雨が降り出しても困る人はそんなに居ないだろう。じゃあ仕方ない...と思っていると
「100円ショップの傘ならあるんですけど...」
!?
なんと、ここはデイリーヤマザキなのに某有名100円ショップ、セ〇アの傘が出てきたではないか。
どうやらお店の人用に、と買っていた傘だったようだ。
ぱっと出の旅人にそんなものを譲ってくれるホスピタリティに感謝しつつ正規の価格で購入。
あやうくびしょ濡れになるところだったが、セーフ。この後バスで泉中央まで戻った。
今回の旅はこれにて終了。旧宿場のかつての賑わいに想いを馳せながら今を見て歩き、思わぬ出会いに溢れる旅となった。
追記(2月12日(水))
この記事の元ネタになった旅をしてから、もうじき2か月が過ぎようとしています。光陰矢の如し...じゃなくて期末考査とか色々あったのはまあ事実ですが、いくらなんでも遅すぎます。完全に私の怠惰です。
さて早や2月に入りまして(スタンプラリーの期日は2月28日)、進捗はまだ全体の1/4といったところ。果たしてゴールを迎えることはできるのでしょうか。素より忙しさと休日の関係を考えるとほぼ2月に回るつもりだったとは言え、これから平日はほぼ毎日旅をすることになります。なのでブログの更新もできる限り毎日行うつもりではあります。つもり(重要)
この記事の読者の皆様に置かれましても、急加速していく旅の展開にご期待頂きたいところであります。
それでは、引き続きよろしくお願いいたします!
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美郷町&涌谷町
鋭意製作中...
※施設内の写真撮影は撮影可能場所にて、或いは撮影の許可を得て行っております。